○寺宝

本尊千手観音菩薩像
仁王像  仁王門に安置の金剛力士像二体
不動明王 開山当蒔の作と云う
      材料檜、木彫刻、台座高さ一寸七分、須弥座高さ二尺
      一寸五分、不動明王像高さ二尺一寸五分
愛染明王 仏画、室町初期作、絹本二尺九寸 巾一尺三寸 金銀泥
     極彩色
三皇七仏像 寺伝に平安朝時代像三体とあり
古刀   長船物 鎧通し

愛染明王 形像は赤目で三目六臂あり、赤色は実在の日光を耀かし、三目の威怒なるは三界の諸天を折伏する相なりという、口を開き毛髪利にして逆立するは魔縁降伏の相を示す。蓮台に結跏跌坐するは寂然不動の相、蓮台の下に宝瓶あり、諸宝を吐くは財福を施与する義という。
愛染の名は絶対の大愛大貧染を以って、家庭の波瀾男女の葛藤を解き迷心濁乱の水を澄ますゆえ名づくという。


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