青春マンガのタッチ=iあだち充著) が、単行本として四、五〇〇万部を売り尽したということは、八十年代の若者の心情が豊かであることを再確認する上で貴重な出来事であるように思われる。
少なくとも、数年前のヤマトブーム≠竚サ在のオニャンコブーム≠フような浮わついた中に意図されたブームでは無く、若者達が内面的に共感を求める中に生じた自発的なブームであるように思われる。
多様化の時代と言われる八十年代後半に、「あきらけく後の仏の御代までも」と、燈された法灯を護持・敷衍すること「一、二〇〇年に及ぶ比叡山並びに天台宗の末席に列なる身として平素心に思っている一端を、伝教大師のお言葉に寄せて述べたいと思います。
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